日本高血圧学会から2025年8月29日に、「高血圧管理・治療ガイドライン2025」(JSH2025)が発刊されました。
高血圧の基準値は「診察室血圧140/90mmHg以上、家庭血圧135/85mmHg以上」で据え置きとなった一方で、前回のガイドラインでは降圧目標は、高齢者や両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞のある脳血管障害患者、蛋白尿陰性の慢性腎臓病(CKD)患者などは「140/90mmHg未満」と区別していましたが、その後の研究結果の蓄積で今改訂で
年齢など患者背景によらず「診察室血圧130/80mmHg未満(家庭血圧125/75mmHg未満)」
に統一されました。
当院でも年齢にかかわらず個人差を考慮し、あくまで有害事象が生じない範囲で個別に降圧目標をすすめていきます。